およそ3週間前に私の父が末期の胃がんであることがわかりました。
食べ物がつかえる感じ・飲み込みにくいことが続き、単身赴任先で個人病院を尋ね、胃カメラをしたところわかったようです。
そこでは、お医者さんから次のことを告げられました。
・かなり進行しているので今すぐ自宅に戻り、大きい病院へ転院し手術をしなさい。
・悪性リンパ腫も怪しい(生検の結果待ち)
・おそらくステージ4
他にも「これは、まずい。」等、診察の間中、散々言われたようです。
父はすぐさま自宅に戻り、紹介状をもって転院先の大学病院を訪れたものの、入院できたのは大学病院の初診日から9日後。
先日、検査(胃カメラ・大腸・CT)の日程が決まったと連絡ありましたが、その日程は入院から12日後。
入院時の看護師さんの話だと、検査がすべて終わるまでに2週間くらいかかるようで、いったいいつになったら治療が始まるのか?
手術可能な状態であったとして、手術までどのくらい待てばいいのか。
父本人も、家族も焦る気持ちでいっぱいです。
手術をすることを考え、大学病院を選んだけど、こんなに時間がかかるのであれば市立病院にしたほうがよかったのか。
疑問に感じ、調べてみましたががん患者が多い昨今、手術が2、3ヶ月待ちであることも珍しくないようです。
やれることはやろうと、市立病院にも電話してスケジュール感を問い合わせました。
返ってきた答えは、「病状や、医師によっても進め方が違うのでざっくりとしたスケジュール感ですらお答えできない。」
ということでした。
市立病院に転院しても、今と同じようなスピードで進んでいくことはあり得ると。
調べた中に、同じように焦りを感じ転院した末、転院しなかった場合よりも治療が遅くなってしまった。
という例もあり、このまま大学病院で検査→治療と進めていくのが良いと判断しました。
育児休暇から仕事復帰して1ヶ月が経ち、毎日慌ただしく過ぎていくものの、家事の合間に自分時間も楽しんだりして、育児・家事・仕事・プライベートどれもそれなりに充実していた矢先の出来事。
何気なく母に電話した際に「お父さん、がんだって」と伝えられました。
この時は、まだ詳細がわからず、
え?お父さんがガン?
手術したら治る軽いやつでしょ!?
と呑気に考えていたのですが、数日後に冒頭で書いたことを伝えられ、胃がん ステージ4で検索。
ステージ4で5年生存率、7%・・・。
ステージ4では急激に5年生存率が低くなり、予後が悪いのが胃がんの特徴・・・。
ステージ4になると、胃のみにとどまらず遠隔の臓器にも転移が見られるため、手術で切除することは困難・・・。
調べれば調べるほど、マイナスな情報しかでてこない。
手術するしかないって言われてたよね?
ステージ4だと手術ができないと書いてあるけど、抗がん剤で腫瘍を小さくした後に手術ということかな?
それとも緩和手術ということ?
がんについての知識が一切ないので、その日からいろいろと調べ始めました。
治療についても、基本はお医者さんに言われるままに進めることになるのだろうけど、どうしたいのか要所要所で自分で選択していかなければなりません。
そのためには、「どういう治療があり、どのような選択肢があるのか」ということを知っている必要があります。
この辺の調査は、家族でフォローしていくべきと考えており、母と手分けして調べているところです。
調べれば調べるほど、壮絶な闘病記にも出会うことが多く、不安で吐きそうになりながら毎日を過ごしています。
私の父はまだ、55歳。
まだまだ元気だと思っていて、全然そんな覚悟ができていなかったのに。
これからも孫とたくさん遊んでほしいのに。
がんがわかってすぐの週末に、実家に帰って入院準備を手伝ってきました。
実家まで片道5時間かかるので、3連休にしようと有休を1日とったのですが、
ちょうど11月中旬から子供の体調不良が続いていて、有休を使いまくりだったので、直属の上司やボスには理由を伝えていた方がいいだろうと思い、打ち明けました。
父ががんであることを知ってから1週間足らずで、まだまだ情緒不安定だったので、わんわん泣きながら伝えることになってしまった。
ボスはお父さんを肺がんで亡くしたそうで、闘病から介護、最期を看取るまで経験されており、現状などを伝えるときに気持ちをよく理解してくれます。
心強い。
帰省中は一人で帰ったほうが身軽なので、子供たちの面倒は自分がみるよと夫が申し出てくれました。
お兄ちゃんだけ、連れて行こうかな?と考えていたけど、
夫の言うように一人で帰って正解でした。
さすが、問題解決力・うつにならない強い精神力・判断力・決断力で見込んだ男。
実家から帰ってきたら部屋がぐちゃぐちゃになっているんだろうな~
と想像していたのに、なんと、部屋がきれいに掃除されていました。
娘の離乳食も作ったようで、見直しました。笑
今後、父の状況によっては介護休暇をとる可能性も視野にいれており、職場ではちょいちょい根回し中。
これから、周りのみんなに助けてもらいながら、父や家族のフォローをしていくことになります。
こりゃきっと1年あっという間だな~
もっと自分のことに時間を割きたかったけど、しばらくは自分のことは二の次になりそう。
いろいろと大変なことも増えるだろうけど、自分の家庭も大切にして、やれることをしていきたいと思います。
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