息子の川崎病のこと【0歳3ヶ月での川崎病、診断まで】




息子は生後3ヵ月で川崎病にかかりました。
川崎病と診断されてから、不安で不安で毎日ネットで川崎病について調べていました。
同じように検索された方の参考になればと思い、その時のことをまとめていきます。

発熱から始まる

<発熱1日目>

息子が3ヶ月と10日の夕方ごろ、発熱しました。
熱は37.0℃~38.0℃くらいだったかな。
季節の変わり目だったので、風邪かな?明日病院に連れて行こう。
と夕方だったこともあり、この日は受診せずに様子をみました。

 

<発熱2日目>

翌日小児科へ。
風邪だろうと診断され、風邪薬を処方される。
元からあまり印象が良くない病院だったのですが、はいはい。といった感じの診察に不信感が倍増。
二度とこの小児科には行かないと決めたのでした。

日中は38℃台でしたが、夜中に熱が40℃近くまで上がったので、#8000に電話して夜間救急病院に連れていくべきか相談しました。

月齢が低いこともあり、連れて行った方が良いと判断されて、23時半ごろから夫と近くの総合病院へ向かいました。

病院へついて問診後に血液検査。
むちむち気味の息子に針を刺すのが難しかったようで、採血のために息子を預けて1時間ほどたってから、泣き叫び疲れたのかぐったりした様子で息子が戻ってきました。

熱が高いこともあり、今後点滴をすることも考慮して、針はつけたまま。
手足に5か所くらい針を刺すのに失敗した跡が残っており、痛々しい姿に涙が出てきました。

救急に指定されている病院なので、深夜でも患者さんで溢れており、血液検査の結果がでたのは早朝4時頃。

血液検査の結果、異常があったのはAST値とCRP定量値。
ASTは正常範囲10~40のところ、息子は57。
CRPは0.3mg/dl以下が正常なところ、なんと8.86でした。

AST(GOT)は、肝臓に多い酵素のこと。
肝臓が侵され肝細胞が壊れると、血液中に漏れ出す。基準値を超えた場合は肝臓病が疑われる。心臓の筋肉や骨格筋などにも多く含まれており、心筋梗塞筋ジストロフィー、筋炎などでも数値が高くなる。

CRPはC反応性たんぱくを略したもので、炎症反応の度合いを調べることができる。
炎症が起こると、血液中の CRP は6~8時間以内に急増する。弱い陽性の場合は慢性の感染症ウイルス感染症などが疑われ、強い陽性の場合は急性の感染症膠原病がん心筋梗塞敗血症などが疑われる。

左顎の下がすこし腫れていたこともあり、この時は頚部化膿性リンパ節炎蜂窩織炎(ほうかしきえん)と診断されて、そのまま入院することになりました。

病院からもらった紙には、以下の記載が。

病名 頚部化膿性リンパ節炎 蜂窩織炎
症状 発熱、左頚部腫脹・腫瘤
治療計画 抗生剤の点滴をして経過を観察。必要に応じて内服薬の処方。
入院期間(推定) 5~7日
検査内容 血液・尿検査・細菌培養・ウイルス抗原検査・超音波・CT検査などを適宜

小さい子の入院は親も泊まりこみになります。
一旦、必要なものを家に取りに戻り、
ミルク、ミルトン、おむつ、保温ポット、自分の着替えやスキンケア用品・・・。
思いつくものをざっと大きいバッグに詰めて、また病院へ。

入院手続きが済んだころには朝になっており、夫はそのまま会社に出社していきました。

 

<発熱3日目>

入院生活の始まり。
ブドウ糖等が入っている一般的な?点滴と抗生剤の点滴を繰り返し行います。

入院ということで、朝と夕方に先生が巡回で部屋を訪ねて診察してくれます。
こちらでやることは朝、昼、晩の体温チェックと病院着へのおきがえ。
1日に1回ホットタオルを持ってきてもらえるので、息子の体を清潔にして、きれいな入院着に着替えさせます。

点滴のチューブが足につながっているので、抱っこ、ミルク、おきがえ、すべてに気を遣います。

入院した部屋は6人部屋。
ベッドの周りをカーテンで仕切られた狭い空間に大荷物を押し込んだら、パイプの丸椅子2つ分くらいしかスペースがない。

この日、初めて大部屋での夜を迎えたのですが・・
当たり前ですが親が寝るスペースを準備されるわけでもなく、息子が寝ているベッドの空きスペースで小さくなって寝ます。

他に入院している子は幼稚園児くらいの年齢の子ばかりだったのですが、病気で体がつらいのと、普段とは違う慣れない環境なので泣いてしまう子がほどんどで、あっちでぎゃーー、こっちでぎゃーーーー、あちこちで泣き声響いていました。

また点滴交換など、音でお知らせがあった後に看護師さんがバタバタバタと走ってきて作業をされます。

とても眠れる雰囲気ではなく、翌日はげっそり。
地獄のような状況に個室にうつることを決意したのでした。

 

<発熱4日目>

抗生剤を点滴しているのに、熱が下がらない。

「唇が赤い気がする」と主治医の先生が川崎病を疑われ、
看護師さんからいただく看護過程にも、川崎病の症状の有無を観察するようにとの記載が増えました。

具体的には、目の充血・リンパ節の腫れ・発疹・唇や舌の赤み・手や足のかたい感じ・むくみと記載されています。

この時点で先生は確信していたのか、川崎病についてのパンフレットを読んでおくようにと渡されました。

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参考までにパンフレットの内容を要約すると・・

川崎病って?

4歳以下の乳幼児に多い病気で、全身の血管に炎症がおきる。
心臓の筋肉に栄養や酸素を送る冠動脈に瘤ができるなどの合併症を併発する場合も。
早期発見と適切な治療が極めて大切。

川崎病の原因は?

原因不明。
過去に何度か流行がみられたことや兄弟で発症することがあり、ウイルスや細菌による感染症も疑われているがはっきりとわかっていない。

症状は?

  1. 熱が5日以上続く
  2. 白目が赤くなる
  3. 唇・のど・舌が赤くなる
  4. 首のリンパ節がはれる
  5. 全身に赤い発疹が現れる
  6. 手のひら、足の裏が赤くなり、手足が硬く腫れる。後に指先の皮がむける。

この6つの症状のうち5つ以上あてはまると川崎病と診断される。
複数の症状にあてはまらなくても、心エコー検査で冠動脈瘤がある場合も川崎病とされる。
症状がそろわない不全型もある。

息子は、唇の赤みと首のリンパ節がはれる2症状に当てはまっていました。(=不全型)
この他にもBCGの接種跡に発赤がみられることもあるようです。

 

前夜の悪夢から、看護師さんに個室に移りたい旨を伝えたのですが、残念なことに空きがなく、この日も大部屋で寝ることになったのでした。

 

<発熱5日目、川崎病と診断される>

この日の朝、川崎病と診断されました。

治療から退院後の定期健診についてはこちらをご覧ください。
息子の川崎病のこと【0歳3ヶ月での川崎病、治療から定期検査】

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